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2007年01月25日

法教育って

お聞きになったことはありますか?

現在、日弁連では、市民のための法教育委員会というのが設置されており、各単位会(県別の弁護士会をイメージしてください)にも、法教育委員会が設置されているところが多いです。

福岡県弁護士会にも、法教育委員会があり、私も委員のはしくれを努めさせて頂いております。

法教育というのは、アメリカや欧米からきたもので、法律の知識そのものではなく、それ以前の「法」というものの本質の理解を促すものです。

アメリカをイメージして頂いたら分かりやすいと思いますが、あの国のように、基本的に各個人が、自分の意見をはっきり主張することが是とされている社会(法教育により、そうなっている感がないでもないです。もはや、にわとりが先か、卵が先かという議論のような感じですね)では、一定のルールに従っていないと、収拾がつかないことになるのは明白です。

法教育は、ルールとは何か、なぜルールが必要なのか、ということから始まって、社会を形成する法の理解を深め、その担い手として十分な議論のできる市民を養成することを主眼にしています。

日本でも、そのような法の本質的なところの理解がないまま、制度だけ導入した結果、色々な不都合が社会内に広がっているのではないかと思えるところもままあるように思います。
本音と建前という理屈の悪い部分だけが、強調されてきているように感じます。

法教育の浸透により、ルールに則って、個人の意見が自由に述べられる社会を目指して、弁護士会では法教育に取り組んでいます。
実際には、ゲストティーチャーという形で、学校の先生と一緒に授業を行ったりしています。

で、来月、私が九州内の某大学に法教育の講義(!)をしに行くことになりました。
教師の卵さん達に、法教育とは何ぞやというのを、文字通り講義しなければならないそうです。

講義自体には、あまり自信はありませんが、法教育の授業は、大変面白いです。
ほとんどの生徒が、数学や国語の授業では見せたことのない表情や発言になるそうです(担任の先生が言ってました)。

学生さん達も、将来、法教育に熱心な先生になってもらえたら嬉しいですね。
皆さんも「法教育」、ご興味があれば私まで御連絡下さい。

いつでも出前講座致します。  

Posted by たばやん at 17:08Comments(0)一般