2007年02月22日
遺産相続でもめる原因は・・・
ほとんどの場合、遺産が多いからではありません。
遺産が、多かろうが少なかろうがもめる時はもめます。
実は、当事者にならない限り、分かりにくいのですが、遺産相続でもめる大きな原因のひとつに、「遺産」はどれかという点で相続人間で、意見や考えが分かれるということがあります。
遺産については、皆さん多少の知識があることが多く、法定相続人が誰になるとか、その相続分はどれくらいになるかというのは、割合すんなりと話がまとまります。
そこで、争うことは少ないのです。
じゃあ、その割合で分けましょうと言った時に、「遺産」額の確定作業で見解の相違がでてきます。
つまり、亡くなった方(例えば、父親とします)の銀行口座に入っていたお金のうち、そのうち100万円は私にくれると言っていたと言い出す娘や、(亡くなった)親父名義にしているが、この家を建てたのは俺だ!という息子が、それぞれそれ(現金や建物)は、そもそも遺産ではなく、自分個人のものだと主張しだすのです。
そうなると、兄弟姉妹で、今までお腹に溜まっていたものが相当あるのでしょう(苦笑)、そんならあの時の金は生前分与じゃないか、俺の寄与分をどう考えてくれるのか等々、法律よりも感情論で大変なことになります。
そんな状況になると、法律ではどうなっていると言われても、特に何も書いてません。としか答えられないことが多く、弁護士として一番困った事態になりがちです。
遺言書を残しておけば、子供達ももめないだろうと、書かれている方も少なくありませんが、ほとんどの方は、そもそも前述のように、まず遺産の範囲を決める必要があることを認識しておらず、財産のうち目立つものしか分配していないことが多いのです。
そうなると、あまりもらえてないと思った相続人に、遺言書に書かれている言い回しや、ニュアンスを旨く取り上げられて、残りの財産の分配をややこしくしてしまうケースもあったりします。
人生の最後、せっかく子供たちに財産を残せても、紛争の火種をつくってしまうこともあり、なかなか難しいのが遺産相続といえますね。
遺産が、多かろうが少なかろうがもめる時はもめます。
実は、当事者にならない限り、分かりにくいのですが、遺産相続でもめる大きな原因のひとつに、「遺産」はどれかという点で相続人間で、意見や考えが分かれるということがあります。
遺産については、皆さん多少の知識があることが多く、法定相続人が誰になるとか、その相続分はどれくらいになるかというのは、割合すんなりと話がまとまります。
そこで、争うことは少ないのです。
じゃあ、その割合で分けましょうと言った時に、「遺産」額の確定作業で見解の相違がでてきます。
つまり、亡くなった方(例えば、父親とします)の銀行口座に入っていたお金のうち、そのうち100万円は私にくれると言っていたと言い出す娘や、(亡くなった)親父名義にしているが、この家を建てたのは俺だ!という息子が、それぞれそれ(現金や建物)は、そもそも遺産ではなく、自分個人のものだと主張しだすのです。
そうなると、兄弟姉妹で、今までお腹に溜まっていたものが相当あるのでしょう(苦笑)、そんならあの時の金は生前分与じゃないか、俺の寄与分をどう考えてくれるのか等々、法律よりも感情論で大変なことになります。
そんな状況になると、法律ではどうなっていると言われても、特に何も書いてません。としか答えられないことが多く、弁護士として一番困った事態になりがちです。
遺言書を残しておけば、子供達ももめないだろうと、書かれている方も少なくありませんが、ほとんどの方は、そもそも前述のように、まず遺産の範囲を決める必要があることを認識しておらず、財産のうち目立つものしか分配していないことが多いのです。
そうなると、あまりもらえてないと思った相続人に、遺言書に書かれている言い回しや、ニュアンスを旨く取り上げられて、残りの財産の分配をややこしくしてしまうケースもあったりします。
人生の最後、せっかく子供たちに財産を残せても、紛争の火種をつくってしまうこともあり、なかなか難しいのが遺産相続といえますね。