2007年03月10日
ウェブ人間論
タイ旅行中、持っていった本数冊のうち、一番よかったのが、これです。
ネットのこれからを見る視点が変わると、これほど考えが異なるのかと思いますね。
私はどちらかというと梅田氏と同じ感覚で、ネットの弊害をあまり大きく捉えていません。
我々は、ネットの負の部分も、うまく乗り越えて調和できていくのではないでしょうか。
本がなくなるのかという議論は、面白かったですが、ラジオとテレビと一緒のような気がしました。
テレビの登場で、ラジオがなくなるという議論が、テレビが出た当初ありましたが、今は棲み分けができています。
ネットと本も同じような位置関係になるのではないでしょうか。
本の後半、平野氏が心配している意識は、我々弁護士にもあてはまることで、情報としてネットからとれるようになれば、法律知識しかない弁護士は不要になるかもしれません。
すでにアメリカでは、判例検索が誰でもできるソフトがあるそうです。
情報だけならば、誰でも得られる時代になれば、「知っている」ことに対価を支払う人はいなくなります。
膨大な情報を分析し、実践できて初めて専門家といえる時代がもうすぐ来るのでしょう。
高層道路の先は、その戦いになっています。
それを嫌だと思うのか、面白いと思えるかで、我々の世代は大きな差がでてくるように思います。
なんのことかよく分からない方は、ぜひご一読を!
いい本です。