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2007年11月15日

DVDで自白調書の強要が防げるか?

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捜査過程での自白強要が、えん罪の温床になっているという意見があります。
DVDで取り調べ過程を記録しておけば、今回のように調書には残らなかった、被告人の供述から任意性を判断することができそうです。

そもそも、自分のしたことをはっきり「した。」と言葉で表現する人、できる人はそんなに多くありません。

弁護人として話しをしていても、つまりそれはこういうことですか?と聞くと、そうです。とは答えるのですが、自分の言葉でこういうことです。と説明してくれる被疑者、被告人はあまりいません。

そりゃそうですよね。どんなに自分が悪いと分かって反省していても、なかなか「こうしました」と自分の口で語るのは、躊躇するものです。

そうすると、ぼやかしたような表現で、こういえば分かるでしょう?という話し方になります。

通常は、捜査官がそれはこういうことよね?という確認をして、その表現を「こうしました」という表現に書き換えてしまっているはずです。

ですから、その翻訳というか、こういうことでしょ?と変換するところで、捜査官の思いこみや、恣意が入り込む余地がある訳です。

捜査官との対話を最初から最後まで保存しておけば、その辺の翻訳ミス(故意の場合もありえます)がなかったかどうか、検証ができますね。

大事なのは、事後的に検証ができるか否かということだと思います。

その点、人間の記憶は極めてあやふやです。

機械的に保存しておく方が、安全なのは間違いありません。

全ての取り調べ過程を保存するようになるのが、望ましいと思います。  

Posted by たばやん at 22:54Comments(1)法律