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2008年10月17日

2日続けての証人尋問

更新が滞っておりました。

今週は、2日連続で民事と刑事の証人尋問がありまして、その準備と実際の尋問のため、ブログの時間をとる気力もない程、へとへとになってました(笑)。


証人尋問は、「人の記憶」を供述という形で、証拠にするための手続きですから、民事でも刑事でも重要なものです。


主尋問(その証人の出廷を申請した側からの尋問)と、反対尋問があるのですが、主尋問は、まさにその証人の記憶を自分達の主張に沿うような証拠であると思って、証人申請しているのであり、何を喋ってもらうかは基本的に打ち合わせができます。

要は、予行演習がいくらでも出来るわけで、準備は十分ですから、そんなには疲れません。


一方、反対尋問は、ある程度、主尋問で、証人が喋る内容は予想できる(おそらく相手の主張に沿うものですよね。)ものの、こちらの質問にどう答えるかは聞いてみないと全くわからないのです。


つまり、向こうの主張を崩すような質問をしながら、その回答をその場で聞いて、その証言の矛盾点やほころびを見つけて、さらに質問で突いていく必要があるのです。


TVドラマでは、よく反対尋問で追求された末、実は私がやりました的なシーンがありますが、そうなるためには、尋問する人が、相当頭を回転させていないといけません。


民事は、主尋問も反対尋問もよくやりますが、刑事は、そもそも証人尋問をすることがあまりありません。
被告人が、犯行事実を争うことは、あまりないからです。


情状証人で、被告人の家族を呼ぶことがありますが、事実関係の記憶を証拠にする訳ではありませんから、証人といっても、今回話しているような意味での証人とはちょっとニュアンスが異なります。


刑事で、証人尋問をする場合は、公訴事実(犯行状況と思ってもらえると分かりやすいと思います。)の内容を証言する人(目撃者、被害者等)を呼んで、その記憶を確かめる場合がほとんどですから、主尋問は検察官、我々弁護士は反対尋問ということになります。


したがって、刑事の反対尋問は、頭をフル回転しても足りないくらい、回転させます。
ですから、終わったら、どっと疲れます。

何回やっても、慣れることはないですね。

もっとも、尋問される方もどっと疲れるようです。

大変ですが、一番「弁護士」らしい時間だなあと思いますね。





  

Posted by たばやん at 15:05Comments(1)法律