2006年10月30日

ソフトバンク騒動!?

MNPの導入でもあまり変わりがないと思われていた携帯電話シェアですが、ソフトバンクの予想外割引で、予想以上の変動がおきそうです。

しかし、マーケティングのセオリーでいくと、ソフトバンクの今回の戦略はセオリー通りであり、何ら予想外といえるものではないように思います。シェア第3位のとる戦略としては、当然の方法でしょう。

マーケティングで大切なのは、まずは、自社の販売する商品の価値を「顧客」がどう捉えているか、ニーズをしっかり把握することです。
携帯電話には現在、様々な機能が付加されていますが、本来の機能である「通話」もっと言えば、「連絡がとれる」ことが満たされればよいという顧客も一定数存在します。彼らにとって、お財布ケータイも、音楽ケータイも割高な商品にしかすぎません。
ソフトバンクは、今回それら最低限のこと(通話・連絡)ができて、安ければよい派の顧客にターゲットを絞って、予想外割をぶつけてきたのだと思います。
1人1台以上の普及率になってくると、会社用、プライベート用という区分けが生じてきます。会社でも各営業マンに携帯を支給しているところが多くなるでしょう。
会社としては、会社の携帯で仕事中に遊ばれるのは困りますし、営業マンも自分の携帯番号を会社に知られるよりは一台余計に持つ方がましだということで、機能・価格としては最低限のサービスの需要が確実に存在します。
そこにターゲットを絞って、シェアを一定数確保するのは、マーケティングとしては正解だと思います。

もちろん、ソフトバンクは、メインの戦場である多機能派の顧客対策も今後打ち出してくるはずです(ここが市場弱者といっても、大企業であるソフトバンクのもたらすコンフリクトです。本当の市場弱者、中小企業だとターゲットを拡げると致命傷になります。ランチェスター戦略の鉄則ですね)。

今後のソフトバンクの広告戦略は見応えのあるものになりそうです。
どの時期に、今のCM等が変更されてくるのでしょうか。(それはシェア獲得から、トップ獲得への戦略の変更の表明になりえます)
早いタイミングで行われるようであれば、一番割をくうのは、ドコモではなく、auになる可能性もありますね。


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Posted by たばやん at 13:09│Comments(0)経営
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