2009年05月23日

裁判員制度、はじまりました

21日以降の起訴が対象ということで、九州・福岡でも順次、対象事件が増えていきそうです。

5月になって、裁判員に関する報道や、ドラマが目に見えて増えていますし、個人的にも友人や知人から、質問を受けたりする機会も増えました。
対象事件がはじまると、しばらくは裁判員関係の報道ばかりになるのでしょうか。


まだ自分が、裁判員候補に選ばれていますという人には出会ったことはないのですが、福岡にも確かにいるはずですよね。

相当緊張や不安を持たれているのではないかと思います。


こないだやっていたドラマを見ていたら、こういう事件を期待されて来られると困るなあ・・・という内容のものもありました。

今までの刑事事件での自白・否認の割合が裁判員制度により、大きく変わっていくということはあまり考えられませんので、ほとんどは自白事件になると思います。

裁判員の方に法的な判断ができるのかと不安をあおるような記事もままありますが、事実を認定することにプロも素人もありません。

被告人の話と証拠から総合的に考えると、どういう事実が導かれるのか。


そこをしっかり考えてもらえれば、十分だと思います。


認定された事実を法的に評価することは、裁判官が上手くリードしてくれるはずですから、裁判員になったからといって、刑法の条文を急いで勉強する必要はないはずです。


大事なことは、自分の考える「事実」を言葉で説明できるか?ということでしょうね。


評議の際は、コミュニケーション能力が結構、重要になるように思います。


自分の考えた「事実」を他人に説明できるか?

それはまず検察官と弁護人に問われますし、裁判員の方々にも場面によっては、問われてくるものだと思います。

ひとそれぞれで、「事実」の見方が違う。と分かるだけでも裁判員になってよかったなと思えるものだと思いますので、選ばれた方は、ぜひ自分の「事実」を他の裁判員の方にしっかり伝えてもらえればと期待しています。


前にも書きましたが、「事実」と「真実」は異なります。


そこの理解が一般に浸透するかどうかが、裁判員制度が続くかどうかのカギになりそうな気がしますね。


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Posted by たばやん at 18:17│Comments(0)法律
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