2007年06月14日

グッドウィルにみる危機管理能力

コムスンの問題から飛び火して、グッドウィルの天引き問題もワイドショーに取り上げられましたね。

今朝のワイドショーをみていたら、先日のワーキングプアの番組で、半額近くマージンをとっていたのは、グッドウィルだったようだということが分かりました。

番組に出ている人が同じでしたから(笑)。

グッドウィルグループに今起きている現象は、最近のマスコミや社会の風潮を象徴する出来事といえます。

経営者としては、これからは、ひとつ何か問題を起こすと、周辺や過去のことまで徹底的に調べられ、叩かれるものだと覚悟しておかないといけません。

だから、不祥事を隠せということではありませんよ。
それをすれば、致命傷になることはすでに過去の事象から明らかですね。


問題なのは、経営者からすれば、ともすれば大した問題ではないと思ってしまうこと、つまり、第三者との感覚のずれが生じる危険性を常に意識していないと、対応を誤るということです。

今回も、グッドウィルについて言えば、データ装備費という訳の分からない経費を天引きしていたという事実があって、それはどうしようもない事実なのですが、おそらく経営陣には、たかだか200円じゃないかという認識であったと思われます。
で、記者会見で玉虫色の発言で、返すかのように言ってしまう。

それを翌日には、ワイドショーで元従業員が実際に、返金請求に行く姿を報道され、会社として適当な対応を行っているところを流されてしまっているのです。

客観的には、昨日の今日で、どんな会社であっても、すぐに返金できるはずはないので、ワイドショーの揚げ足取りだということはできるのですが、一観客としてみれば、適当な会社だと言われれば、それもそうだなあと思いますよね。
そこが、(経営陣からみて)怖いとこなのですね。

経営陣の危機管理能力という点から、今回のグッドウィルグループの対応をみると、何も対策はしていなかったのだろうなという感じですね。
おそらく、日常的に、自分達は関係ない、あるいはバレないとたかをくくっていたのでしょう。


ライブドアや、グッドウィルといった新興企業が抱える問題は、経営者の能力と、会社のスピードが一致しない。起業家が経営者として成長するスピードよりも、会社が大きくなるスピードが異常に速いということがあるのかも知れません。
そこで、何で?というような根本的な問題を起こしてしまうのではないでしょうか。



会社の成長に合わせて、起業家は、自分をサポートしてくれる人材を外部から招聘する必要があること、場合によっては、自分が社長を退いた方がよい場合もあるということを知らないといけないのです。


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Posted by たばやん at 17:59│Comments(0)経営
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