シリコンバレーとの違い①

たばやん

2007年06月08日 15:22

QBSのプロジェクト演習の課題は、「日本のベンチャー企業を支援するために弁護士が提供する新しいサービスメニューの構築」というもので(人に話すたびに微妙に言葉が変わっていますが、趣旨は変わりません)、今、シリコンバレーにおける弁護士サービスとの違いを探っています。

向こうの弁護士は、数が多いので、そもそも弁護士に対するイメージが異なり、サービス業として定着しているようです。

日本だと、お客さんなのに「先生」と呼ばせていますもんね・・・。
私は、個人的には先生と呼ばれるのは好きではありませんので、先生と言う依頼者はあまりいません。

先生と呼ばないで下さいとは、わざわざ断ってはいないので、「先生」という雰囲気を出してないのかも知れませんね。それは、それで微妙な問題ですかね(笑)。

で、向こうは完全にリーガル・ビジネスサービス業と思ってますので、対価を払って「判断」を買うという意識が定着しているように思われます。

日本は、ここがちょっと違う人が多くて、「結果」を買うような意識でいる方が少なくないような気がします。
すぐに勝ちますか、負けますかと聞いてくる相談者は、間違いなく「結果」を買おうとしているのでしょう。
我々は、依頼者の「結果」を提供することはできません。必ず裁判に勝つと断言する弁護士は、あまりいないはずです。(負けると断言することはよくありますけど・・・)

例えば、裁判になると「どの要件がどういう認定をされるかで勝つか負けるか、決まる」という「判断」は提供できます。
その「判断」に、対価を払う価値があるのだろうと思います。

そして、その「判断」を元に、決断して、結果を受け入れるのは、依頼者自身しかできないことです。
結果を与えるのは、弁護士ではありません。


話が、脱線しました。

なので、日本(と括ってしまってもいいのかという論点もあるんですが・・・。もしかしたら、福岡と絞る方がいいのかも知れません)とシリコンバレーでは、まず弁護士に対する認識、イメージが大きく違うのではないか?
というのが、今のところ、ひとつの違いとして考えています。

(つづく)

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