2010年03月16日

知財戦略コンサルティングシンポジウム2010

先日の土曜日、東京は、六本木ヒルズまで、シンポジウムを拝聴しにいってきました。



知財戦略コンサルティングシンポジウム2010と題したものです。

これは、各地方経産局の肝いりの事業であった、知財戦略コンサルティング事業について、各地での結果報告を基調としたものでした。



内容的には、どの企業さんの結果も興味深く、わざわざ東京まで行った甲斐がありました。


とはいえ、課題も明確に分かりましたね。

今回のコンサルティング事業では、各企業に弁理士、弁護士、中小企業診断士等の専門家を5~6名派遣して、半年間くらいかけて知財戦略の立案、実行を行っています。


これは、結局、経産局の予算措置があってこそ実行できるものと言わざるを得ません。


そこそこの企業が、社外の専門家を5人も6人も雇っていては、戦略のまえに会社が潰れかねません・・・。


1人の専門家に複数の専門的視点をもたせることと、企業の負担を軽減することのバランスを上手くとる方法を考えないと、とてもじゃないですが、どの企業さんもぜひ真似て下さいなんて、言えないでしょうね。


多くの中小企業の実態からすれば、専門家を雇うとしても、せいぜい1人です。


その人でおよそ全てのことを決めていってくれないと、あまり役には立たないでしょうね。


そういう意味では、実験としては意味があったと思いますが、事業としての広がりについては、疑問符を付けざるを得ませんね。


横断的知識とノウハウを有した専門家の養成、または専門家同士の有機的ネットワークの構築の方が、先決のような気がします。


実は、その候補一番手にいるのが、我々弁護士だと思うのですが、残念ながら多くの弁護士はそのことに気付いていないようで、今回のシンポジウムに参加した弁護士は、少なかったのではないでしょうか。



もったいないですね。



ちょっと手前みそですが、私もそのような経営に関する横断的知識とノウハウを企業さんに提供すべく準備してきましたが、いよいよ4月より、具体的に活動の幅を広げることができそうです。


そこでは、新しい弁護士のモデルを作ることができるように頑張りたいと思います。


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Posted by たばやん at 17:24│Comments(0)経営
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