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2007年06月09日

契約書を作成する意味は・・・

このブログでも、契約書の重要性を何度か説明したように思いますが、やっぱり契約書は重要だと何度でも言いたいと思います。

ここ最近、契約書のチェックの依頼が増えてきています。

おそらくちょっと規模の大きい会社との取引を行うときは、相手から契約書の作成を要求される場面も増えているのではないでしょうか。

一方、自分から、常に契約書を交わすようにお願いしている会社の方もおられるでしょうね。

ただ、まだまだ「契約書」という書面を、契約した(取引した)証拠ぐらいにしか見ていない方も少なくなくて、その書かれている内容までしっかり読んでない、読まないで契約しようとする方も結構おられます。

契約前に、我々にみせてもらってますので、事なきを得てはいるのですが、そのまま契約していたとすると、何かの事情で契約関係がコケたときに、どうしようもないということもありえます。

そういう時は、だいたい相手方もあまり「契約書」そのものは、重視していなくて、中身はどこからか集めてきた契約書の文面を切り貼りしたようなものが多いですね。
明らかに本取引では想定できない条項が平気で載ってたりしますから。

たいてい、そういう適当な契約書を作る企業に限って、「うちは契約書の訂正は受けていません。」とか言うことが多いので困ってしまいますが(笑)。


全ての取引先との取引で、画一的な契約書の文面で過不足なく足りるということは、通常考えられません。
支払い条件等、基本的なところは変わらなくても、各取引先の現状に応じて、多少異なる点があるはずです。

それらを無視して、一方的な契約書による調印を迫るような会社は、相手の会社、あるいは、そのひとつひとつの取引を軽視しているとしか思えません。


大手だからと安心していては、こちらが思いもよらない損害を受けることもあり得ます。


契約書を締結するための交渉中は、相手方の本質が分かる、よい機会です。
逆に言うと、こちらの本質、この契約の重要度、やる気、その他色々な情報が相手に伝わる機会でもあります。

双方が、しっかりそれらを見極めて、ビジネスパートナーとして契約に至るのが、建前な訳ですから、当然といえば、当然ですね。


契約書を透かしてみれば、両者の本契約でのビジネスプランが見えるはず。
調印する前に、そのことを思い出して、もう一度、全部を読み返す癖をつけてもらえると、よいなあと思います。  

Posted by たばやん at 09:55Comments(0)法律